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2017.02.19

春一番が吹いたから。

映画を見た。

春一番が吹いたあの日の、あの空気感にぴったりの、
とても心地よい映画だった。

「僕と世界の方程式」

映画をはしごしたので、冒頭数分を見逃したが、
訴えてくるテーマが胸に迫る。

それぞれの主人公の人柄や感情が、
ところどころで交差し、通過する。

それだけのこと・・・なのだが、
交差する前と、交差したあとでは、確実にそれぞれの人の生き方が変わる。

当の本人たちはなかなかそのことに気がつかないかも知れないが、
観客である私には、
そのかけがえのない事実が、心地ちよく胸に響いた。

原題より、私は邦題の方がこの映画の的を射ていると思う。
ネイサンが、自分の扉の外側を全身全霊で見て聞いて感じることで
混沌としていた自分の内面のディテールが・・・
不協和音をかき鳴らしていた音符の一つ一つが・・・
じわりじわりと組み立てられ、哀しさや喜びや愛しさという感情と結びついていく。

一人の少年が、
自分や、自分の外側の世界の意味や価値を自分の内側から見いだすダイナミズム。
そして、少年の困難な道のりに伴走する家族や身近な人たちの魅力。

春一番の、あのエネルギーそのものと重なるすてきな映画だった。

この日、映画を2本はしごして見たのだが、
一本前に見た映画は、「たかが世界の終わり」だった。

あとから感じたことだが、
この2本を続けて見たことで、家族とか、コミュニケーションとか、
人が生きるとか、世界とか、価値とか、感情とか・・・
そういうものをより深く、全身で感じ取り、考えさせられた気がする。

恵比寿ガーデンシネマで来週も上映しているようだから、
ぜひ、また見に行ってみようと思う。

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